国際社会コース International Studies Course

教員や学生のさまざまな活動

国際社会コースでの「活動」をご紹介いたします。

国際社会コースには、学外で様々な活動に取り組んでいる学生が多くいます。今回はその中のひとり、昔からの商店街の活性化に向けて活動している学生が、その取組を紹介してくれました。

 

田中愛珠さん(3年生)
「さえんばHOT SANDマップ」
── 商店街の魅力再発見

 

 

私は現在、土屋先生のゼミに所属し、ヨーロッパの文化や教育など様々な視点から総合的に学習しています。いまは卒論に向け、国や地域を絞っているところです。

 

「街をまるごとほっとサンド」

今回、同じ高知大学の地域協働学部の学生と二人で、高知市の古くからある商店街、菜園場(さえんば)商店街のマップを作成しました。その商店街でアルバイトをしていた関係で、今回のマップ作成の話が舞い込んできました。私たちは「とまり木HOSTEL」という菜園場にある古民家を改装した宿で、アルバイトとインターンシップをしています。仕事の内容は、部屋のメンテナンスや受付業務で、インターンシップでは様々なお店とコラボしたイベントの企画・運営を行っています。「とまり木の活動」では、様々なバックグラウンドを持ったお客さんや一緒に働く仲間とのコミュニケーションを通して、新しい価値観や考え方を得ることができ、日々多くの刺激を受けています。

 

今回作成した「さえんばHOT SANDマップ」は高知県商店街振興組合の支援の下、デザイナーやカメラマンの方にも協力してもらい、「とまり木」スタッフの活動として作成されたものです。コンセプトは「菜園場の街を丸ごとほっとサンドしてみた」というもので、女子大学生が菜園場商店街を歩き楽しみながら野菜や果物を好きなように好きなだけ詰め込んで、自分だけのオリジナルの「菜園場サンド」を作ってみてほしいという願いを込めて作成しました。ほっとサンドの食材を調達する中で、店主の方との会話を楽しんだり、調味料なども自分たちで選びました。

 

 

楽しかったこと・大変だったこと

マップの制作に携わる前は、商店街の方々との関わりはそれほど多くはありませんでした。しかし、取材を通して、各お店のこだわりや店主さんの想い、そして変化する菜園場商店街を知ることができました。商店街の方々とコミュニケーションを重ねるにつれて、どこにでもあると思いがちな商店街にわざわざ行って見て触れて、その手間を楽しみながら「ここにしかないもの」との出会いを味わってほしいという思いが活動を通して強くなっていきました。

 

 

マップの構成を考える際には、文字のサイズや伝え方に重点を置きました。店主の想いに誤解が無いような言葉選びや、読者が行ってみたいと思うような目を引く文章の構成やフレーズを考えることに時間をかけました。お店の説明や概要は取材を基に細かく、ひとつひとつ丁寧に言葉のニュアンスを意識しました。また、茶色で書かれている見出しやコメントは、読者に親近感を与えるようなコメントや思わずクスっと笑ってしまうようなフレーズを意識しました。そして今回はホットサンドがひとつのテーマのため、色々な箇所にホットサンドを意識・連想させるようなワードを散りばめています。

 

マップ作りで得られたもの

このマップ作りの活動を通して一番印象に残っていることは、取材を通して感じた店主の方のお店にかける想いやこだわりです。「こんなに素敵なお店だったんだ!知らなかった。」と驚くことが多くありました。また、何度も足を運んでいるうちに顔を覚えて声をかけてくださるお店の方もいて、心が温かく嬉しくなりました。
そんな菜園場商店街の魅力を学生視点でぎゅっと詰め込み、マップを手に取ってくださった方がクスッと笑ってしまうようなそんな楽しいマップが完成したと思っています。ぜひマップを片手に、菜園場商店街にふらっと遊びに来てください!意外な出会いや発見があるかもしれません。

 

 

国際社会コースには、私たちのように学外で色々な活動をしている学生がいます。挑戦したいことがあったら、小さなことでも行動に移してみてください。きっと視野が広がり、今までにない価値観や考え方に出会えるはずです。

 

 

掲載日 2023.9.7

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