法学は、必ずしも一つの正解が存在する訳ではなく、法を適用する前提である事実についてさえも、その人の立場や価値観によって見え方が異なることが多くあります。このことから、法学は「大人の学問」と評されることもあり、法学を学ぶ際に感じる難しさの原因にも挙げられます。法律・政治プログラムでは、低年次において人文社会科学の諸分野を広く学ぶことで涵養する様々な見解や価値観が生じる背景への理解を基礎として、その後に憲法、民法、商法、政治学といった専門科目を多く履修していくことになります。知識の修得のみならず、現地調査や施設見学等を通して、鋭い人権感覚とともに、現実の社会問題への解決策を提言できるような能力を身につけることを目指します。
教 員 |
学べる科目 | 法学概論、政治学概論、憲法Ⅰ、憲法Ⅱ、民法Ⅰ、民法Ⅱ、民法Ⅲ、商法Ⅰ、商法Ⅱ、商法Ⅲ、行政法Ⅰ、行政法Ⅱ、環境法、政治過程論、経済法Ⅰ、経済法Ⅱ、経済法Ⅲ、刑法Ⅰ、刑法Ⅱ、経済刑法、法律学基礎演習、法律学特殊講義、政治学基礎演習、政治学特殊講義、社会制度設計演習Ⅰ、社会制度設計演習Ⅱ、環境法、政治過程論 |
法学は、法の条文という道具を使い、社会における人間の営みに接近します。例えば、新しい法をつくって人々を誘導したり、裁判で紛争を公正に解決することなどを目指します。政治学は、権力をめぐる多様な当事者(諸個人、諸団体、諸国家など)の闘争について、統計、思想、歴史などの多様な道具を使って解明を目指します。これらに登場する人々の営みは生々しくて、複雑で、魅力的です。