地域の文化、異文化的観点から見た文化、
現代社会における文化の諸相を重点的に学ぶ
「異文化理解」という言葉をよく耳にしますが、真の理解を得るためには、自文化と異文化を大まかに二分して捉えるのではなく、文化のもつあらゆる諸相に目を向ける必要があります。総合文化プログラムでは、文化の諸相を複数の学問分野から、また複数の地域/社会から学びます。
例えば、人間の生活様式・習慣などを文化と捉えて考察する文化人類学、文化と社会の関係を考察する社会文化論、文化・社会の変遷を歴史的に考察する文化史、現代文化を考察する上で欠かせない大衆文化論やメディア論など、様々な学問分野で学びながら、ヨーロッパ、南北アメリカ、アジア・オセアニアなどでの地域ごとの文化の多様性に注目する――それが総合文化プログラムでの学びです。
学べる科目 |
比較文化論、現代中国社会文化論、大衆文化論、日本文化表現論、文化人類学 |
APPEAL POINT
人が生きている場では様々な文化が生成され、思想・芸術・宗教から日常の暮らしにいたるまで、多くがその影響を受けています。目に見えてわかる地域間の異文化はもちろん、普段意識することなくやり過ごしている多くのものの中にも文化は深く浸透しています。日常の中で「なぜ?」「どうして?」とちょっと立ち止まってしまうような人は、このプログラムで自分なりの文化の語り方を見つけてみませんか?
SEMINAR:土屋ゼミでは・・・
- ゼミの概要
- 日本・高知からは地理的に遠く離れており、またここ数年はコロナ禍やウクライナ情勢などの問題で、大学に入学した時点で実際にドイツに足を踏み入れたことがある人は少ないでしょう。しかしドイツは、ユーロ圏における政治的・経済的リーダーシップの是非、エネルギー政策の大転換を中心とした環境問題への取り組み、移民政策と歴史認識のあり方など、常にアクチュアルな問題と向きあうことで、現代日本、私たちにも大きな影響を与えています。このゼミでは、毎年、ゼミ生と相談して決めるテーマに即した文献を講読しながら、ヨーロッパ・ドイツと日本・高知を繋げつつ、ヨーロッパ・ドイツの問題圏へ多角的にアプローチしています。それによってゼミ生がそれぞれに専門テーマを見いだし、個別の研究へと、そして最終的には成果物としてレポートや卒業論文を執筆するところまでを指導しています。
- 教員から
- 高知大学は高知県外から進学する人が多く、私自身も大学教員になるまでは関西圏に住んでいました。ゼミというアカデミックな時間のなかで、各回のお題に沿って、それぞれの立場や考え方、これまで培ってきた知識や経験から自分の意見を述べ、闊達に議論する場を共有することで、私自身も日々発見や学びがあり、楽しい時間を過ごしています。
MESSAGE
ゼミ生の声
土屋ゼミ
土屋ゼミでは、文学から現代の社会問題まで、ドイツ語圏に関するテーマについて文献を読みながら議論しています。様々な分野を扱っているため、自分の興味を探りながら、少しずつ知識を入れることができます。またレポートや論文のみならず、書評やその他の文章を書く方法も学ぶことができ、文章力や考察力を高めることができるのも特徴です。