人文科学コース Humanities Course

細部に目を凝らし、作品を深く読み解く

日本語・日本文学プログラムでは、様々な時代・場所で用いられていた言葉や作品の意味を、文献資料を用いて、あるいは、聞き取り調査を行って読み解いていくことを主に目指しています。各々の時代・場所で用いられた言葉を丹念に読み解くことは、その時代・その場所で生きた人間を理解することに繫がります。短期間に分かりやすい答えを出すことが求められる傾向の強くなった近年において、このように言葉や作品とじっくりと向き合うことは、無意味なことであると思われるかも知れません。しかし、予め定められた答えを求めるのではなく、根拠に基づいてあり得る答えを自らの力で獲得していこうとすることによって、考える力は身に付きます。言葉や作品には、思いもよらない豊かな意味が潜んでいることがあります。その豊かな意味を、模索しながら発見することができた喜びは、何ものにも代えがたいものがあります。こうした発見の喜びを皆さんと共有することができればと考えています。

教 員
学べる科目 日本語学概論、日本文学概論、日本古代文学基礎演習、日本語史基礎演習、日本中世文学基礎演習、日本近代文学基礎演習、日本語史演習、日本古代文学演習、日本中世文学演習、日本近代文学演習、日本近代文学論、現代日本語論、日本古代中世文学史、日本近世近代文学史、日本語史、日本文学論、日本古典文学論、日本文学史論

COMPATIBILITY

プラットフォームと各プログラムの相性

日本語学・日本文学を学ぶために、プラットフォーム科目の中では、日本文学概論・日本語学概論などの専門に直結する科目の他、日本史概論・中国文学概論・外国語としての日本語など、関連する諸分野の科目を履修し、理解を深めていくことが重要です。歴史・地理学、英米文学、アジア・オセアニア地域などのプログラムは、日本語学・日本文学を学ぶ上で重なり合う点もあり、研究テーマや希望する進路によっては、これらのプログラムを併せて履修することで、幅広い学習をしていくこともできます。

SEMINAR

ゼミの概要 
日本中世文学ゼミでは、少人数で、大鏡・今昔物語集・平家物語などの平安末・鎌倉期の散文作品を取り上げて読んでいます。はじめは、その場で資料を開いて確かめながら、疑問と思う点の調べ方や参考文献について触れつつ講読を進め、慣れてきたら、受講生が各自担当部分を決めて発表形式で演習を行います。
ゼミの雰囲気
教員や他の受講生との距離が近く、じっくりと学ぶことができます。演習室で実際に資料を開いて説明を受けることができ、資料の使い方やどの場合にどの資料を使って調べれば良いのかをその場で教えてもらえるため、資料の使い方が定着しやすいです。卒論までの準備期間としてとてもためになります。(学生の声)

コースプログラム制

メニュー

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