財政、福祉、地域の課題に焦点を当てて社会制度を考える
経済政策プログラムでは、財政や福祉、地域の問題を通じて、現代の社会制度に関わる具体的な諸課題に取り組みます。高知県というフィールドは、人口の少子化・高齢化問題という観点からみれば全国で最先端の課題を抱えており、地域の産業、福祉、行財政のあり方など、幅広い視野から課題の解決を行い、逆に全国に発信していくことが求められています。そこで、高知県というフィールドを中心に現代社会が抱えている具体的な政策課題を学ぶことで、将来的に公務員等の政策立案に関わる進路の希望を持っている学生や、地域や企業のリーダーとして活躍することを考えている学生が、経済的観点から諸課題の分析を行うことのできる能力を身に付けることができるようになることを目指しています。
学べる科目 |
日本経済概論、財政学、地方財政論、国際経済論、社会保障論、福祉経済論Ⅰ、福祉経済論Ⅱ、農業経済論、産業立地論、地域社会学、国際水産開発論、地域水産振興論、ラテンアメリカ経済社会論、経済政策基礎演習、経済政策特殊講義、社会制度設計演習Ⅰ、社会制度設計演習Ⅱ、日本経済論、社会調査論、資本主義システム論、社会学概論 |
APPEAL POINT
現代の日本国内には、産業の衰退や空洞化、福祉への支出増加、財政赤字の増加さらには地方消滅に象徴される地域問題などなど課題が山積みです。問題は複雑に絡み合っており、それぞれの学問領域だけでは容易に解決策を見いだせません。そこで、本プログラムでは学問領域を越えて多角的な視点からのアプローチを試みます。
SEMINAR:西島ゼミでは・・・
- ゼミの概要
- 専門演習では、社会保障や福祉制度の問題点から福祉政策の論点を抽出し、そこから制度設計や政策選択に関する課題を考える研究をめざしています。
特に3年生では、文献講読の他に、新聞報告を行っています。Web上で「知りたいこと/知っていること」だけをクリックするのでなく、新聞紙を広げて「知らないこと」を知り、「知っていることとの関連性」などを調べ、社会的な背景や問題点を考え、議論することを大切にしています。
また、2年間を通してフィールドワークに継続的に取り組んでいます。コロナ禍にはNPO法人が主催する子どもの学習支援のイベントに参加し、夏休みの自由研究や体験学習の企画を実施しました。その他、ひとり親世帯を対象にした交流会などにもボランティアとして参加するなど、近年は地域における子どもの居場所づくりのための活動に力をいれています。
- 教員から
- 卒業論文の作成においては、関心のあるテーマについて自分なりの視点や切り口を見つけることが重要です。そのためにも、積極的に地域に出て、人と出会い、知る、調べる、考える、行動する、貢献する、という継続的な活動にぜひ取り組んでほしいと思います。
MESSAGE
ゼミ生の声
西島ゼミ
西島ゼミでは、社会保障・社会福祉など現代社会の問題に対して自らの意見を持ってアプローチする研究方法をとっています。
私はボランティアスタッフとして子ども食堂の活動に参加しているのですが、そのなかで、子ども達の希望を聞きながらイベントの企画・開催を行うなど、子ども達が楽しくリラックスできる環境づくりを行なっています。
子どもの貧困に関する文献から制度的・経済的問題を見出し、双方的な視点を持って課題に取り組んでいます。今後も積極的な意欲と態度を持ってゼミ活動を展開していきたいです。