国際社会コース International Studies Course

教員や学生のさまざまな活動

国際社会コースでの「活動」をご紹介いたします。

グローバル化のもとでの食や農、さらには地域の問題を主な研究テーマとしている岩佐和幸先生の最近の著書が届きました。最初の3冊は食と農についての、あとの2冊は高知の過疎問題についての本です。岩佐先生本人の簡単な解説とともに以下に紹介します。
どれも今の大きな問題に深く関わるものとなっています。ぜひお読みください。

 

岩佐和幸先生
最近の著書
── 食と農、そして高知の問題

 

『アグリビジネスと現代社会』
(冬木勝仁・関根佳恵と共編)筑波書房、2021年

日々の暮らしに影響を与え、社会のあり方にも深く関わるアグリビジネス企業にフォーカスし、その国内外での活動実態と矛盾の最新状況を明らかにした本です。特に、食卓をとりまく全体像や、アグリビジネスが作り出す食と農の見えないつながり、アグリビジネスによる農業包摂の3つの柱を軸に、アグリビジネスと現代社会の関係を多角的に検討しています。
この本では、序章、第2章「フードビジネスとワーキングプア」、第15章「農業労働力のグローバル化─食料輸入大国の新展開─」、終章を岩佐が担当しました。

 

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784811905969

 

『ほんとうのサステナビリティってなに?-食と農のSDGs-』
(共著)農文協、2023年

「テーマで探求 世界の食・農林漁業・環境」(全3巻)の第2巻で、食と農の「当たり前」を問い直し、サステナブルな社会の実現につながるアイデアをデータも交えて解説した本です。
ここでは、Theme9 和食(寿司)から考える日本の食卓、Theme16 外食・中食産業で「働く」、Theme17 農林漁業で「働く」を担当しました。


『ほんとうのサステナビリティってなに?』関根佳恵編著 - 田舎の本屋さん (ruralnet.or.jp)

 

『世界農業市場の変動と転換』
(共著)筑波書房、2023年

日本農業市場学会の創立30周年記念で企画された「講座 これからの食料・農業市場学」の第1巻にあたる本で、21世紀以降の世界農業市場の大変動を、根底にある構造変化との関わりで論じた本。
ここでは、第8章「東南アジア新興農業国と多国籍アグリビジネス」を担当し、農業開発の面でも市場拡大の面でも話題を集める東南アジアの食料・農業市場とアグリビジネスとの関係を、マレーシア・インドネシアのパーム油とタイの鶏肉にフォーカスして論じました。

 

世界農業市場の変動と転換 松原豊彦(編) - 筑波書房 | 版元ドットコム (hanmoto.com)

 

 

OpenCampusで学部紹介をする岩佐先生(2023/8/5)

 

 

『過疎山村の変貌 ―高知県の場合―』
(共著)地域産業総合研究所、 2022年

高知県仁淀川町で発生した孤独焼死事件の衝撃を受け、1950年代に同地域で調査を行った森井淳吉さん(高知短期大学名誉教授)が、友人との書簡を通じて、過疎山村の危機的状況に対する鋭い問題提起を行った本です。
ここでは、第3部 「課題先進県」における6次産業化の意義を担当し、県内の6次産業化の歴史的展開を説明しました。

 

『高知を課題解決先進地域に ―過疎山村の現状と展望―』
(共著)地域産業総合研究所、2023年

『過疎山村の変貌』をきっかけに、2022年5月に高知市内で開催されたシンポジウム「高知を課題解決先進地域に」の内容をまとめた本です。過疎山村の現状理解にとどまらず、今後の打開策に向けた展望について、農業者、地域流通業者、ジャーナリスト、研究者から問題提起が出され、その後参加者の間で討論を行いました。
ここでは、「地域再生を成し遂げる地域産業の明日」を担当し、『過疎山村の変貌』を踏まえつつ、高知県内の6次産業化の意義と課題を提示しました。

 

 

夢ナビでの講義もあわせてご覧ください

 

掲載日 2023.9.28

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