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2023.10.13
人文社会科学部の岩佐光広先生が教育奨励賞を受賞しました

人文社会科学部『国際社会実習(スタディツアー)(国内調査実習)』(担当:岩佐光広准教授*、赤池慎吾准教授)が、令和4年度高知大学教育奨励賞を受賞しました。

高知大学教育奨励賞は、高知大学の教育の実施において、優れた教育効果や成果が認められた教員又は授業科目、及び教育の改善・充実に資する活動を行った教員又は教員によるその取組を表彰することにより、本学教員の意識を高め、全学的な教育活動の活性化を図ることを目的としています。

*令和5年10月1日現在、岩佐光広教授

 

令和4年度高知大学教育奨励賞受賞

授業科目:人文社会科学部『国際社会実習(スタディツアー)(国内調査実習)』

担当教員:岩佐光広(イワサ ミツヒロ)准教授*/人文社会科学部)

赤池慎吾(アカイケ シンゴ)准教授/次世代地域創造センター

 

【受賞理由】

本授業は、人文社会科学部の専門科目(集中講義)として開講された実習科目である。ライフヒストリーインタビューの手法を、高知県東部の中芸地域に位置する安田町をフィールドとし、地域住民を対象とするインタビューを行うことを通じて学ぶことを目的としている。

本授業の特色として次の2点が指摘できる。1つは、インタビュー調査の具体的な手順を、実践を通じて学ぶことができる点である。事前学習による台本づくりに始まり、現地調査の実施(ブリーフィング、インタビュー、デブリーフィング)、その後の事後学習としてインタビューでデータのトランスクリプト(逐語文字起こし)とレポートの作成を通じて、学生が主体となって作業を進めるなかで、調査の手法と作法についての理解を深められるようデザインされている。

もう1つは地域連携の授業である点である。本授業は、中芸地域が 2016 年度に日本遺産に認定されたことを受け、2017 年度より継続して開講している。日本遺産協議会をはじめとする地元組織、地域住民の方々の協力を受けながら、日本遺産のストーリーには留まらない多様な物語(サブストーリー)をインタビューを通じて発掘し、それを学生が学ぶとともに、それを地域と共有するよう心がけてきた。それを通じて、学生たちが地域をより深く知り、関わる機会ともなっている。

本授業を通じた教育効果は高い。まず、各自が実際に地域住民にインタビューをし、それをもとにレポートを作成することで、インタビュー調査の一連の過程を深く理解している。また、実習経験者と初参加の学生とをペアにすることで、学生間での学び合いの機会も生まれている。くわえて、実習に参加した学生の中には、この授業の経験をもとに卒業論文を構想しようとしている者もおり、この授業の学びの発展性もあると考えられる。

以上の理由より、この授業は本年度の教育奨励賞受賞にふさわしいと考えられる。

 

【参考】

国際社会実習についてはこちら

 

2022年度国際社会実習報告書はこちら

 

岩佐光広先生の研究活動の一環「Lifehistory-kochi」はこちら

 

 

 

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