2024.02.01
人文社会科学部講演会「名古屋入管スリランカ人女性死亡事件の不起訴処分について考える」を開催しました
2024年1月24日(水)朝倉キャンパスにて、指宿昭一弁護士(ウィシュマさん死亡事件刑事告訴弁護団・国賠訴訟弁護団)を講師にお迎えして、「名古屋入管スリランカ人女性死亡事件の不起訴処分について考える」と題して人文社会科学部の主催による講演会を開催しました。本学の学生を中心に若干の学内外からの参加者をあわせ、約30名が熱心に聴講しました。
指宿弁護士は、2007年の弁護士登録以来、労働問題・人権問題に関わる多くの事件を手掛けておられます。2021年には、米国務省から、人身取引と戦うヒーローとして表彰を受けられました。2021年3月に発生した名古屋入管スリランカ人女性死亡事件では、事件発生直後から弁護団を結成し、被害者遺族の代理人として活発な活動をされています。
本講演会では、主に刑事司法の観点から本事件について分析し、本事件が「権力犯罪」であるが故の困難性を学生に語りかけるような平易な言葉を用いながらも情熱的にお話しいただきました。質疑応答の時間では、学生からの質問に対しても率直にお答えいただき、「権力犯罪」の困難性は私たちが声をあげることで克服できると指摘されました。
なお、本講演会の模様は、毎日新聞(高知版)2024年1月26日朝刊19面でも報道されています。講演会後、本学部での再会を約束してくださいましたので、今回参加できなかった方も、是非次の機会にご参加ください。
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