2025.05.26
「令和6年度日本語教員試験」合格者の声
2024年度より国家資格「登録日本語教員」制度が開始され、同年11月に第1回目となる「令和6年度日本語教員試験」が文部科学省によって実施されました。
嬉しいことに本学の日本語教員養成課程からも合格者が出ましたので、喜びの声をご紹介いたします。
執筆してくださったのは、在学中に日本語教員試験に合格し、今春、本学を卒業された方々です。
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木村早希さん(国際社会コース 2024年度卒業生)
第1回の日本語教員試験ということで対策し辛かったですが、試験サンプルや日本語教育能力検定試験の対策本などを解き、知識をつけながら試験問題に慣れるようにしていました。試験当日は緊張していましたが、問題の傾向を対策していたことで、焦らず取り組むことができました。
私は大学受験期に日本語教員に憧れ、高知大学の日本語教員養成課程を知り、入学しました。このコースでは、日本語教育についての知識を付けるだけでなく、学んだ知識を活かした実践的な活動も多かったです。学生同士で教師役、生徒役をする活動で教師の視点や学習者の視点を学べること、また個人、グループでの発表後に先生、他学生から意見をもらい、物事を客観的に捉えられるなど、実際の教育現場を想像しながら学ぶことが出来ました。そうした実践的な学びが、今回受験した応用試験の合格に繋がったと思います。

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清水七海さん(国際社会コース 2024年度卒業生)
今年度から施行された日本語教員試験について、どのような問題が出題されるのか、日本語教育能力検定試験の勉強だけで充分なのか、といった不安を抱えながら受験しました。
実際に受験した感想として、今まで施行されていた日本語教育能力検定試験よりも、実践的な内容についての出題がやや多いように感じました。しかし、私はこれらの出題に対して自信をもって回答を選択し、試験に合格することができました。なぜなら、日本語教員養成課程に組み込まれている授業を受講する中で、日本語の構造や音についてはもちろん、教授法についても学んできたからです。また、日本語教育実習を通して、実際の日本語教育現場に立ち授業を行うという経験もしていたため、より実践的な内容の出題に対応することができたのではないかと思います。

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※登録日本語教員の資格取得について、2024年4月1日から2033年3月31日まで経過措置期間が設けられており、本学の日本語教員養成課程のカリキュラムは「必須の教育内容50項目に対応した日本語教員養成課程等【Cルート】」であることが、文化庁にて確認されています(2020年度以降の入学者が対象)。
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