教員紹介
Teaching Staff

教員紹介

社会科学コース
経済政策プログラム
堀 美菜

専門
水産振興論
東南アジアの小規模漁業者の生活と水産資源管理の仕組み、水産物流通や漁業制度について、質問票調査やインタビュー調査など、社会学的な調査方法を用いて研究しています。主なフィールドは、東南アジア最大の淡水湖、カンボジアのトンレサープ湖です。トンレサープ湖は、雨季には高知県の2倍以上もの面積になるコイやナマズの宝庫です。あちこちに水上集落が形成されており、獲られた魚は地域住民の重要な動物性タンパク源となっています。過剰漁獲、資源枯渇、環境悪化、地球温暖化など、漁業には何かとネガティブな言葉がつきまといますが、将来にわたり皆でおいしい魚を食べ続けられるようにするにはどうすればよいのかを考えています。

主な授業題目と内容紹介

国際水産開発論、地域水産振興論
普段魚を食べる際に「魚は人類が共有する資源」と考えながら食べている人は少ないと思います。日本では魚離れが進んでいますが、国際的には水産物に対するニーズはまだまだ高まっています。限りのある資源を有効に、かつ持続的に利用するのは我々の役目です。 国際水産開発論では、国際的な水産資源の持続可能な利用開発や配分をめぐる世界情勢について学び、その背景や変遷を理解し、今後の開発のあり方について考えます。新聞に出てくる国際的な会議や取り決めで何が話し合われているのか、それが消費者とどうつながっているのか、共有する資源だからこその複雑さや難しさに触れます。 地域水産振興論では、国際水産開発論を踏まえ、国際的に扱われている諸問題に、各地域がどのように対応しているのかに目を向けます。資源管理やブランド化といった現在ある資源を持続的に利用するための取り組みや、付加価値を付けて魚価や漁家収入を安定させる取り組みなどについて、高知県内をはじめ、国内外の取り組みを事例的に学びます。

卒業論文題目例

・外国人技能実習制度の実態分析
・高知県ブランドカツオの比較分析
・シカ肉普及への道
・Iターンによる地域活性化と課題
・道の駅に併設された直売所の分析
・プロスポーツ団体の地域貢献活動について

コースプログラム制

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