教員紹介
Teaching Staff

教員紹介

社会科学コース
経済政策プログラム
霜田 博史

専門
地方財政論
連邦国家ドイツの政府間財政関係をテーマに研究活動を始めたのですが、高知大学への赴任を契機にして、過疎地域の自治体財政についても勉強しています。高知県は少子化・高齢化が全国でも最も進んでいる都道府県の1つであり、高知県の行っている過疎対策・中山間地域対策は「日本の最先端」ということにもなるため、将来的に持続可能な地域のあり方のヒントを探すことができればと考えています。

主な授業題目と内容紹介

財政学、地方財政論
財政学は、国や地方自治体など公権力を持つ組織の経済活動を考察の対象にしています。国家は、平和と治安の維持や、人々の生命と権利を守ることなど、社会を全体として、1つの持続可能なシステムとしてまとめていく役割を持っています。国家の活動を経済的にみると、政府として公共サービスの提供を行い、その財源を調達するために国民から租税を徴収する、という活動を行っていますが、この活動が「財政」の動きということになります。財政活動を考察していくには、税収をはじめとした収入と、社会保障費や公共事業などの支出、さらには、収入と支出の計画をつくる予算過程という、大きくみると3つの対象領域があります。そして、財政活動の結果として、社会や経済活動全般に与える影響がどのようなものか、ということについても検討していきます。授業では主に経済学の観点から財政の諸問題について検討を行いますが、関連諸領域についての学習も必要です。例えば、政治学、法学、会計学、経営学、社会福祉などといった領域があげられます。財政活動は多様な領域において、多様な影響を与えることになるので、関連諸領域と合わせて学習していくことが望まれます。一見大変そうですが、財政学を学ぶことは、日本社会の諸問題への入り口としては、多様な領域を見渡せるという点において有利なこともあります。多様な関心をもっている学生に、授業の履修をしてもらえるとうれしいです。

卒業論文題目例

・貧困は自己責任なのか
・日本一の紙のまち愛媛県四国中央市におけるまちづくり
・人権原理から見る社会保障制度改革の方向性
・高知県下の事例からみる中山間地域の移動手段確保の限界と展望
・高知県の移住促進の取り組みにおける移住を受け入れる仕組みの検討

コースプログラム制

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