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国際社会コース
言語・コミュニケーションプログラム
今井 典子
- 専門
- 英語教育・第二言語習得
第二言語習得研究の知見を基に、「タスクを中心とした言語教育(Task-Based Language Teaching)」における「タスク(Task)」、特に、focused taskを研究しています。それは、学習者が言語知識としての既習事項を駆使し、伝えたい内容を場面に応じて、正確かつ適切に表現することのできるコミュニケーション能力を養うためには大変効果的であると考えられているからです。言語習得のための効果的な教授法や学習法、また、世界の様々な国や地域における、小学校から高等学校までの英語教育の在り方を探っています。 |
主な授業題目と内容紹介
- 共通教育科目
- 「大学英語入門」:専門教育での学究、国際交流や社会で使える技能をバランスよく養うことを目的とした初年次科目です。
- 専門科目
- 「第二言語習得論」:外国語の獲得過程やメカニズムを科学的に解明した上で、認知論的立場から、英語学習・教授理論を考えます。また、講義では、人間が目標言語(外国語)を習得する際、どのようなプロセスを経てその言語を習得していくのか、その過程に影響を及ぼす内的・外的要因は何なのかを学習します。習得メカニズムの解明という目標はありますが、「外国語ではどうして母語ほどの能力が習得できず、個人差が生じるのか」「外国語が使えるようになるには、何を知っておくと効果的なのか」などを探っていきます。
「第二言語習得論演習」:第二言語習得をめぐる英語論文を取り上げて講読し、ディスカッションをします。
卒業論文題目例
・第二言語学習におけるdemotivation (学習意欲喪失・減退)―高校生のアンケート調査をもとに―
・英語学習におけるcorrective feedbackの提案―recastとの組み合わせを考える―
・フロー理論を活かしたタスクの提案
・日本の高等学校におけるCLILに準拠した四技能統合型の授業提案
・これからの日本の初等英語教育への提案―台湾・中国・韓国と比較して―
・中学校英語教育における生徒の動機を高める方法―自己決定理論・自己効力感の観点からの考察―
・Improvement of Self-esteem through Project-based Language Teaching
・Learning Vocabulary Strategically-Quantitative Text Analysis and Findings from a Correlation Survey between VLS and Vocabulary Size-