四国電力㈱高知支店に勤務しており、現在は、総務部広報課で業務しています。業務内容は、県内での四国電力の取り組みを社内外へPRするためのプレスリリースや報道・マスコミ対応、社内報の作成などです。そのほか、地域の子どもたちにエネルギー問題や電気についての理解を深めてもらうための「出前エネルギー授業」も自らが講師となり、実施しています。広報は、“企業の顔”として対応する重要な役割を担っています。そのため、企業イメージを形作る、その一翼を担っているという責任感や、“電気”という最重要インフラを届ける会社の一員であるという使命感を持って業務に取り組んでいます。
また、SNSを通じては、平常時の地域共生活動などの取り組みのPRに加え、災害発生時には、復旧作業の様子や復旧の目途を迅速に届けています。
高校時代から漠然と国際関係や言語教育に興味があり、進路を探す中で、高知大学を見つけました。また、留学制度や教員と学生の距離の近さに魅力を感じ、志望しました。
朝倉キャンパスのメインストリートにある“ヤシの木”に象徴されるように、和やかでアットホームな雰囲気のある環境、授業やゼミ活動でのきめ細かな指導に加え、目標に向かって励ましあえる仲間がたくさんいたことです。
挑戦したいことにチャレンジできた大学生活だったと思います。色々経験した中でも、特に自分に影響を与えたことが、「留学」と「ゼミ活動」です。在学中チャレンジしたいことは色々あったのですが、その中の一つが留学で、交換留学制度を利用し、スウェーデンの協定校へ留学しました。滞在中、寮で火災が発生したり、グループワークやレポート作成に四苦八苦したりと、苦い思い出も多々…。ですが、言葉も、文化も違う国での生活は、私を何周りも成長させてくれました。
そしてもう一つが、ゼミ活動。私の所属していたゼミは、異なる学年のゼミ生とグループを組み発表する“合同ゼミ”や、海外の大学生との Skype 交流会など、多様な学びの機会がありました。発表準備や資料作成等で悩むこともありましたが、人前に立って話すことや発表スキル、社会人の基礎的なマナーは、このゼミで習得できたといっても過言ではありません。このほか、アルバイトや遊びに色々と詰め込みながらも、本当に楽しく過ごすことができました。
将来の夢や目標があって入学する人、また、やりたいことを見つけるために入学する人、さまざまだと思います。経験する中で、将来の方向性が変わることも十分あります。高校までとは違い、自分の好きなようにチャレンジできるのが大学で、高知大学には、そのやる気さえあればサポートしてくれる環境が整っています。
私自身、大学時代に得た学びや経験は、その当時は、あくまで「点」でしかありませんでした。しかし、就職した今となって、思わぬ場面で業務に活きることもあり、それぞれの「点」が「線」となりつながる感覚を味わうことができています。大変だったり、悩んだりした経験は、必ず将来活きてくるのだと実感しています。
4年間という限られた時間を、楽しく、何か一つでも新しい価値観を得られるよう取り組んでみてください。
▽杉本 渚(すぎもとなぎさ)
▽勤務先:四国電力株式会社
▽高知県出身
▽人文学部国際社会コミュニケーション学科卒業
▽2023年4月 掲載(記載した情報は2023年2月時点のものです)